この時期によくいただく質問に
ある市町村に内定いただきました!仕事開始まで何をしたらよいですか?
というのがあります。

共通してることもあるけど、中途と新卒でやることが変わってきます!
というのが私の回答になります。順に解説していきますね。
目次
共通編:法律の勉強はしなくてよい
よくあるのが、内定もらったんですが、どの法律の勉強したらいいですか?「民法?税法?地方自治法?」と聞かれます。
結論から言うと、法律の勉強は今はしなくてよいです。
なぜなら・・・・どこに配属されるかわからないから!
もちろん、勉強しておいてもよいですが、例えば、さっき言った税法から勉強したとしても、市民税課に行くまで10年かかるかもしれませんし、なんなら、一生いかないかもしれません 笑
市民税の法律なんてその部署に行かなかったら使わないですし、逆に福祉部門に配属されたら生活保護法や介護保険法が必要になります。 ※もちろん、仕事をする中で市民税が何かぐらいは知っておいたほうが良いですけどね 笑
特に中途の方は「即戦力として期待されているのでは?」と焦りがちですが、自治体の仕事は配属先によって本当に千差万別。事前に何を学べばいいか予測するのはほぼ不可能です。
そのため、法律の勉強は、**その部署に配属されてからでも全然遅くありません。**むしろ、配属後に必要な知識を集中的に学ぶほうが効率的ですよ。
共通編:その自治体のイベントや施設に行ってみましょう
仕事をしだすと気づきますが、どれだけその自治体のことを知っているかが重要になってきます。
マストではないですが、どうしても何かしたい!と思っているのであれば、その自治体のイベントや施設に行ってみましょう!
イベントや施設に行ってみると結構その市が抱えている問題が見えてきます。
「あぁ、お年寄りばっかだなー」
「このイベントこうしたらいいのに・・・」
「もっと若い世代も楽しめる工夫があればなぁ」
という視点で見てみると、発見があって面白いですよ。
特に中途の方は、前職での経験から「民間ならこうするのに」という視点を持てるのが強みです。その新鮮な目線は入庁後の業務改善提案にも活かせます。
どんな仕事をしていても市民の方と話をすることがあり、「このイベント行ったことがあります!」「あの施設ですよねー」と話をするだけでも印象が変わってきます。
具体的におすすめの行動:
- 市の広報誌やホームページで今後のイベントをチェック
- 図書館、体育館、公民館などの公共施設を実際に利用してみる
- 市議会の傍聴(YouTubeなどで配信している自治体も多い)
- 地元の商店街を歩いてみる
共通編:最後の休みなので、旅行ややりたいことやっておきましょう
比較的有休をとりやすい公務員ですが、それでも1週間以上の連続休暇は結婚などの理由がないと取りにくいです。
特に入庁1年目は、周りへの気遣いもあって長期休暇は取りづらいもの。中途の方でも「新人」扱いなので、最初は控えめになりがちです。
旅行や時間がかかるやりたいことなどは、今が実践する良いタイミングです。
遊びや旅行、趣味の中にも仕事に活かせることがあります!例えば、他の自治体を旅行して「この町づくり、いいな」と思った経験は、後々の企画業務で活きてきます。
いわゆる最後の夏休みだと思い、楽しんできてください。
新卒の方向け:最低限のPCスキルは体得しときましょう
中途の方はほぼ問題ないと思いますが、新卒の方向けに。
PCスキルは体得していてほしいです。というより、40代以上の自治体職員の方にはPCが絶望的にダメな人もいるので、ちょっとできるだけでも重宝されます。
最低限というとどのレベルかというと:
- エクセルでSUMなどの簡単な関数が使える
- エクセルで表をベースにしたグラフが作れる
- パワポで簡単な提案資料ができる
が最低ラインかな?と個人的には思います。
え?そんなんでいいの?と言われる方もいるかもですが、そんなもんです。多分、大学で卒論とか書いたことがある人は仕事を始めても大きく問題はないのでは?と思います。
ちなみに、条件付き書式やVLOOKUPなどが使えたら、市役所では重宝がられます。VBA使える人とかは神扱いですw
【重要】中途の方向け:前の職場でお世話になった人の名刺を整理しておきましょう
ここからが中途採用の方にとって最も重要なポイントです!
自治体ではかなり多くの業種があります。しかも、移動は3年~5年ごとに頻繁に行われるので、かなり業務の幅も広がります。
その時、意外と大事になってくるのが、業者や人をどれだけ知っているかです。
最近は人口増や差別化のために多くの事業を実施しており、その際、民間の方の力をお借りすることも多くあります。
例えば:
- 観光振興で地元企業とコラボする
- 子育て支援でNPOと連携する
- デジタル化でIT企業に相談する
- イベント企画でイベント会社と協働する
そのため、「この案件ならこの業者」「この話なら、この人」という人を知っているだけで、全然違いますし、入庁してからのスタートダッシュが違います。
具体的にやっておくべきこと
1. 名刺の整理とデジタル化
- 業種別、得意分野別に分類
- 連絡先が変わっていないか確認
- スマホアプリなどでデジタル化しておくと便利
2. 人脈マップの作成
- 「この分野ならこの人」というリストを作る
- 前職での実績や得意分野もメモしておく
3. 可能なら軽く近況報告
- 「自治体職員として働くことになりました」と一言伝えておく
- 今後も関係を継続したい意思を示す
これまで培ってきた人脈は非常に有効活用できるものが多いので、整理しておきましょう。
【追加】中途の方向け:前職での経験・スキルを棚卸ししておきましょう
民間企業から自治体への転職の場合、「今までの経験が活かせるのか不安」と感じる方も多いと思います。
でも安心してください。民間経験は自治体でめちゃくちゃ重宝されます!
活かせるスキルの例
- 営業経験 → 広報、企業誘致、ふるさと納税営業
- 企画・マーケティング → イベント企画、観光振興、シティプロモーション
- システム開発・IT → デジタル化推進、情報政策
- 経理・財務 → 財政課、会計課
- 人事・労務 → 人事課、職員研修
- 接客・サービス業 → 窓口業務、市民対応
入庁前に、自分の経験とスキルを整理しておくと、面談や配属希望を聞かれた時にスムーズに伝えられます。
やっておくとよいこと:
- 職務経歴を簡潔にまとめる(A4で1~2枚程度)
- 前職での成功事例、実績を具体的に書き出す
- 自治体でどう活かせるか、自分なりに考えておく
まとめ
以上が、入庁までにやっておいたほうが良いことです。
【全員共通】
- 法律 → やらなくてよい
- 地元 → 見に行っておくとよい
- 休暇 → 今のうちに楽しんでおこう!
【新卒向け】
- PC → やっとこうぜ!
【中途向け=超重要!】
- 人脈 → 大事にしときましょう!整理しておこう!
- 経験の棚卸し → 強みを言語化しておこう!
見ての通り、マストのことというのはありません。入庁してから習得することが多いので、あまり身構える必要はないかと思います。
特に中途の方へ: あなたの民間経験は、自治体にとって貴重な財産です。「公務員になるんだから前職の経験はリセット」なんて思わないでください。むしろその経験こそが、停滞しがちな役所に新しい風を吹き込む原動力になります。
自信を持って、でもリラックスして、4月を迎えてくださいね。
おすすめの本
ほかにもどうしても何かしたいという方がいれば、本をたくさん読んでおくのもおすすめです。
福岡市長の高島さんが書かれた本や、数々の自治体で地方創生されている木下さんの本がお勧めです。
4月までぜひ有意義な時間を過ごしてくださいね!
ではまた!

