受験をする方で意外と多いのがこの質問。
市町村の職員になったらその自治体に住まなきゃだめですか・・・?
今回はこの質問にお答えしたいと思います。
結論から言いますと
一部を除いて住まなくて「も」良い
です。
では、何故こんなまどろっこしい言い方になるのかを解説していきます。
目次
そもそも、我々、日本に住む日本人には日本国憲法が適用されます。
少し硬い話になりますが、日本国憲法第22条の居住移転の自由が保障されているんです。
え?ちょっと初っ端から意味分かんないんですけど。。。。
大前提がこれなので、頑張ってついてきてください。笑
要するに、私達はどこに住んでも良くて、どこに引っ越しても良いということなんです。
確かに、引っ越すときに住民票の異動とかはすると思いますが、誰かに許可を取ったりはしませんよね?
つまりは、どの土地に住んでも問題がないということなんです。
詳しく知りたい方はこちら(wikiだけど。。。。。)
どんな仕事をしていようが、あなたがどこに住むかは制限することができません。
なので、どの自治体に働いていようが、どこに住んでいても問題ありません。
じゃあ、実際どれくらいの人が住んでいたかというと・・・
私が勤めていたのが10万ぐらいの市役所ですが、
その市に住んでいた人・・・・6割
その両隣の市に住んでいた人・・・3割
政令市に住んでいた人(電車で30分くらい)・・・1割
その他遠いところから(1時間以上かけて来てる人)・・・2−3人
でしたね。
交通費は全額出るので、ほぼ隣の県じゃん!というところから来ていた人もいました。
実際は
では何故、「一部を除いて」なのか「も」なのか。
一部を除いての理由として、最近は減りましたが、採用時に約束をする募集というものがあります。
そもそも、そんな募集あるの?と思うかもしれませんが、あるのが現実です。
入庁時点で〇〇市に住むことというのが要件になっている場合は住む必要があります。
逆に、その市に絶対住む!と考える人にとっては狙い目の募集枠ですね。
こちらの理由のほうが実際に働くと感じることですね。
まずは、その市に住んだほうが仕事がしやすいということが挙げられます。
実は意外と多くて家から職場まで距離があると辛いのが、
「災害対応」
特に最近は風水害が多く、4日続けて避難所対応ということもザラにあります。
眠たい眼をこすりながら、長い時間かけて通勤するというのはなかなか辛いです。
そして、地元のことをわかっていないと仕事にならない。ということも挙げられます。
やはり、市民と会話をするので、
〇〇ってとこの〇〇のスーパーの横にある〇〇
なんて会話は毎日あります。市民だけではなく、周りもその自治体もしくは隣の自治体に住んでいるので
すぐイメージできないと仕事になりません。
そして最後が市民の方と一緒に仕事をしているときに必ず聞かれる
どこ住んどるん?
というセリフ・・・
これに耐えられないのが結構きついです。
他の市町村を言いようもんなら、仲良くなってくれません。
市役所の仕事で市民と一緒に仕事をするなら必要なのは仲間感覚・・・・
仲良くならないと仕事が始まらないのです。。。。
私自身、東京から帰ってきて、家がなく、市から離れて隣の隣の市に住んでいたのですが、この質問に
前は〇〇に住んでいたんですよ−東京から帰るときに良い物件がなくて・・・・
と毎回言い訳をしていました。。。。
居住の自由はあるけれど、仕事をするとなると、その土地について知り、その土地のためにその土地の人と働くのであれば、やはりその土地に住んだほうが良いということなんですね。
後は受験者さんの考え方次第です。
ちょっと気まずくても強い自分でいられるのであればそこに住む必要はないですし、
仕事を円滑に進めたいのであれば、住むことをおすすめします。
ちなみに、その自治体で住むことでいいことも悪いこともあります。こちらはまた別の機会にお話しましょう。
✓結論一緒に住まなくて「も」良い
✓居住移転の自由があるからどこに住んでも良い
✓6割ぐらいが自分の自治体に住んでいる
✓一部の自治体では採用に伴い制限しているところがある
✓災害対応対応や仕事の方から住所を聞かれてしまう。
結果、住んでも住まなくてもいいんですが、自分が気持ちよく過ごせる選択をすることをお勧めします!
今日はここらへんで!
ではまた!