元公務員人事が教える皆が気持ちよく受け取れる内定の辞退方法

この時期になると「内定の辞退方法を教えてください」という質問を多く聞きます。
今年度の早い段階で内定をもらっていながらも、またもう一つ内定をもらったというのは、
内定をもらっていない受験者のみなさんからすると・・・

受験者君1
受験者君1

すでに内定もらってんなら受けるなよ!

受験者君2
受験者君2

内定もらっているのに本命の市町村を受けるとか不義理だ!

という方の声が聞こえてきそうですね。。。。

あー怖い怖い・・・

個人的には内定もらっていても、本命が追加募集してきたら受けてよい!と思っています。

そして、普通にそういう人はいます

その代わり

りゅう
りゅう

ちゃんと丁寧に辞退しましょうね

ということを声を大にして言いたい。。。

内定辞退について悩んでいる人必見

〇内定承諾書にサインしたけど大丈夫?

〇何故丁寧にしないといけない?

〇どうやって辞退したらいい?

〇辞退したときのデメリット

さて、解説していきますね。

そもそも、内定承諾書にサインしたけど辞退してよいのか

まず出てくる質問として、内定承諾書にサインをしてしまったが、辞退してよいのか。という質問。

結論から言うと、内定承諾書には法的拘束力はないため辞退はできます。

受験者君
受験者君

なんだ!じゃあ、適当に辞退していいじゃん!

っていう声が聞こえてきそうですが、大事なのはこの後です。

私も採用をしていましたのでわかるのですが、人を一人採用するというのはかなりコストがかかっています。
コストというのは、実際のお金だけではなく、人事の担当者がかけている時間も含めてです。
そのため、辞退することは相手の自治体に対して「かなり迷惑をかけている」
という意識を持っていただきたいなと思います。

もちろん、これは、採用する側の一方的な思いです。

1度きりの人生。自分が行きたいという思った自治体が追加募集をしていたら行きたくなりますよね。
受けてみて内定もらったら、そっちに行きたいですよね。。。わかります。。。

採用をしていた自分としても納得感をもって働いてほしいので、行きたい自治体があるのであれば、
後悔しないためにも受験してよいと思っています。

ただ、今後、自治体で仕事をする気持があるのであれば、いや、社会人であればどこでもですが、相手を想う心は持っていていただきたいです。相手に迷惑をかけているんだという意識をもって、丁寧に断っていただければと思います。

いつか関わる自治体かも

相手に迷惑をかけているからという意味で丁寧にという話でしたが、丁寧にする理由はもう一つあります。
それは・・・

いつか相手自治体の人事担当者とかかわるかもしれないから!

これ、イメージできないかもしれませんが、自治体の職員というのは他市町村の職員の方と一緒に仕事をすることが多くあります。
しかも、人事にいる職員というのは、市町村の中でも優秀な方が多く、課長、部長に次々と出世していきます。

そのため、一緒に他自治体とのプロジェクトを回すときのキーマンになっていたりすることも多々あるのです。

しかも、人事の担当者は(私含めてですが)適当に断られたり、メール一本で「辞退します」だけの人を覚えてたりするものなのです。。。。(性格悪いですね。。。。)

いつか関わるかもしれないときに、

偉い人
偉い人

あれ?君、うち受けたことあるよね?

適当に辞退したやつじゃん。

信用できないな・・・・

となるか

偉い人
偉い人

あれ?君、うち受けたことあるよね。

君欲しかったんだよね~そうか、○○市で働いてるのか。

このプロジェクト一緒に頑張ろうね

どっちになるかは断り方が大切なんですね。

自分が困らないよう、丁寧に辞退することをお勧めします。

辞退の仕方

では、実際に辞退についてはどのようにしたらいいのでしょうか。

一番は、電話で担当者につないでいただき、「誠心誠意辞退の想いを伝える」ことです。

電話で話すのが面倒くさいからと言って、メールを送り付けるだけというのはやめましょう。

お話しするときは

①内定のお礼
②〇〇という理由で内定の辞退をしたいと考えている旨を伝える

※結構ここで、どの自治体に受かったのですか?と聞かれるので、

こたえられるのであれば自治体とそこに行きたい理由をお話ししましょう。
③試験、内定にお時間を使っていただいたのに、このような結果になってしまったことの謝罪。
④文書をお送りする旨をお伝えする。

という流れです。
大事なのは、文書をお送りする旨をお伝えするところです。

人事の方から「必要ないですよ」と言われれば、送る必要はないですが、
基本的には、謝罪と感謝の気持ちを込めて、文書をお送りしましょう。

このご時世に?といわれそうですが、

そうです。このご時世だからこそです!

その際に様式があるかどうか伺ったうえで指定された様式がある場合はそれに沿って記載しましょう。
なければ、以下のように書くのをお勧めします。

季節の挨拶→内定いただいたことのお礼→こちらの都合で内定を辞退させていただきたい旨を伝える→最後に自治体の今後の発展のお祈り

上記イメージです。
手書きかwordで作成するかはどちらでもよいと思います。
大事なのは気持ちです。

まとめ

今回は内定の辞退の仕方についてでした。

  • 内定承諾書にサインしていても法的拘束力はないので辞退してOK
  • いつか仕事で関わるかもしれない自治体だから丁寧に断りましょう。
  • 断り方は電話→文書 ※メールで辞退は厳禁

ちなみに、内定承諾書については下の記事がとても分かりやすく書いていたので参考にぜひご覧ください。

本当にそうなの?と気になる方は下のリンクで詳しく書かれていますので参考にされてみてください。

出典:労働問題.com

細かいかな~と思いますが、社会人として、いや、人として、「ちゃんと」話をして「ちゃんと」断れば何も問題はありません。

断った分、選んだ自治体で一生懸命働きましょう!

では、今日はこの辺で!