元公務員が白状します。。。公務員していて嫌だったこと3選

前回は公務員をしていて楽しかったことを3つお伝えしました。

でも、きっとこんな声が聞こえてきそうですよね。

受験者君
受験者君

おいおい、、、、そうやって良いことばっかり言ってんじゃないよ。

あるでしょ?嫌なこと???

という声が聞こえてきそうですね。
確かに多くの頭を悩ませることがあるのが自治体職員なんです・・・その通りです。確かに公務員、特に自治体職員として働いていると、多くの頭を悩ませること、ストレスを感じることがあるんです。

私自身は、公務員という仕事を心から良い仕事だと思っていますし、決して否定するつもりはありません。
実際、今でも元同僚たちや市民の方とは良好な関係が続いていて、定期的に飲みに行ったり、近況を報告し合ったりしています。

しかし、だからこそ、公務員という仕事について偏りのない情報をお伝えしたいと思っています。良い面ばかりを強調するのではなく、実際に働いてみて感じた大変だったこと、正直に言えば「嫌だったこと」も包み隠さずお話しすることが、これから公務員を目指す方々にとって本当に役立つのではないかと考えています。

そこで今回は、バランスの取れた視点を持っていただくため、そして公務員という職業の現実をしっかりと知っていただくために、私が実際に経験した中で特に印象に残っている「嫌だったこと」を3つ、正直にお伝えしたいと思います。

公務員を目指している方には、安定性や社会貢献といった魅力的な側面だけでなく、実際に働く中で直面する可能性のある課題や困難についても十分に理解していただきたいのです。そうすることで、入職後に「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを防ぎ、覚悟を持って、そして納得した上で公務員という道を選んでいただけるのではないかと思っています。

それでは、実際に私が経験した「嫌だったこと3選」をご紹介していきます。


①国からの意味不明な調査依頼に振り回される日々

公務員として働いていると、日々の業務だけでも十分に忙しいのですが、それに追い打ちをかけてくるのが国からの調査依頼です。

この調査依頼、本当に厄介なんです。

締め切りがあり得ないほど短い

調査依頼は通常、「国→地方の官公庁(県など)→市町村」という流れで降りてきます。各段階で少しずつ時間が削られていくため、実際に現場の担当者に届く頃には、締め切りまでの時間がエグいほど短いんです。

私が経験した中で最悪だったのは、土日を含めて4日間という調査依頼でした。つまり、金曜日に依頼が来て、火曜日には提出しなければならないというスケジュールです。

日々の通常業務がある中で、こんな調査依頼が突然舞い込んでくるわけですから、もう大変なんてものじゃありません。

日々の業務が忙しい+突然の調査依頼+激短の締め切り

これはまさに「泣きっ面に蜂が来て、そこに熊からアッパーカットを食らう」ような状況です。

当然、その週末は土日も出勤して、調査資料を仕上げることになりました。休日出勤手当は出るものの、せっかくの休みが潰れるのは本当につらかったです。

調査内容の具体例

では、実際にどんな調査があるのか、いくつか例を挙げてみましょう。

  • 市内にあるスポーツ団体の数と活動状況
  • 1年間の女性管理職の人数と年代別の内訳
  • 市内施設の来客者数の詳細データ
  • 各種補助金の交付実績と効果測定
  • 地域活動団体の活動実態調査

こういった調査、一見簡単そうに思えるかもしれませんが、実際はそう簡単ではないんです。

システムからデータをちょっと出力すれば終わり、というような単純なものではありません。複数のデータを組み合わせて加工する必要があったり、エクセルのフォーマットが無駄に複雑でセルが結合されまくっていてコピペできないなど、作業効率を下げる要素が満載なんです。

データを一つ一つ手作業で入力していかなければならない時の徒労感は、言葉では表現しきれません。深夜残業をしながら「なんでこんなことを…」と思ったことが何度もあります。

最大の問題:調査の目的が不明

しかし、一番納得がいかなかったのは、何のためにこの調査をしているのかが全くわからないということです。

調査結果がどう活用されるのか、どんな政策に反映されるのか、法令の根拠は何なのか。そういった説明が一切ないまま、ただ「提出してください」と言われるだけのケースが少なくありません。

中には、提出した後に何のフィードバックもなく、報告書が公表されるわけでもなく、法令に使われているわけでもないというものもありました。

もちろん、必要な調査もたくさんあることは理解しています。統計データとして活用されたり、政策立案の基礎資料になったりする重要な調査も多数あります。

ですが、明らかに「これ、本当に必要なの?」と疑問に思わざるを得ない調査も存在するのが現実なんです。貴重な業務時間と職員のエネルギーを使って作成するわけですから、その意義や目的は明確にしてほしいと強く感じていました。


②インターネットにつながらない驚きのデジタル環境

今や、ビジネスでもプライベートでも、インターネットは欠かせないツールですよね。調べ物をしたり、情報を共有したり、クラウドサービスを使ったり。現代社会ではネット環境があるのが当たり前です。

ところが、公務員のPCでは、基本的にインターネットを自由に見ることができません

「え、それって不便じゃない?」と思われるかもしれませんが、その通りなんです。

物理的に回線が遮断されている

情報漏洩を防ぐという目的で、多くの自治体では庁内のネットワークと外部のインターネット回線を物理的に切断しています。VPN接続で安全に外部アクセスできるようにする、といった方法ではなく、完全に遮断されているんです。

つまり、業務中に「これってどういう意味だろう?」と思っても、すぐにGoogle検索することができません。法律の解釈や制度の詳細を調べたいと思っても、自分のスマホを使うか、別途インターネット接続用の共有PCを使うしかないのです。

もちろん、ウェブサイトからのコピー&ペーストなんてもってのほかです。

リモートブラウザという「解決策」の実態

最近では「リモートブラウザ」のような技術が導入され、画面転送技術を使ってインターネットを閲覧できるようになっている自治体も増えてきました。

これは一見、問題が解決したように思えますが、実際に使ってみるとめちゃくちゃ動作が遅いんです。

ページを開くのに数十秒かかったり、画面がカクカクしたり、時にはフリーズしたり。快適なネット環境に慣れている方にとっては、かなりストレスフルな環境だと思います。

「デジタル庁」「DX推進」「ICT活用」といった言葉が叫ばれる昨今、確かに改善している自治体もあるようです。しかし、多くの自治体では依然としてこのような状況が続いているのが現実なんです。

ネットリテラシーの低さという別の問題

インターネット環境が制限されていることもあり、職員全体のネットリテラシー(ITスキル)もかなり低い傾向にあります。

例えば、グループウェア(庁内の情報共有システム)を導入しても、「使い方がわからない」「そもそも使っていない」という職員が少なくありません。

共通カレンダー機能を入れて、会議室の予約やスケジュール共有ができるようにしても、「カレンダーなんて見ていない」「勝手に予定を入れるな」と言われることもありました。

せっかく便利なツールがあっても、使われなければ意味がありません。「もっと効率的に仕事ができるのに…」ともどかしい気持ちになることが何度もありました。

民間企業でデジタルツールを活用してきた方や、IT系に強い方にとっては、このギャップに戸惑うことも多いかもしれません。


③市民(特に市外)からの理不尽なお叱り

窓口業務や市民対応をしていると、必ずと言っていいほど直面するのが一部の方からの理不尽なクレームです。

もちろん、私たち職員側の対応に不備があってお叱りを受けることもあります。そういった場合は真摯に反省し、改善していく必要があります。

しかし、中には「それはさすがに無理があるのでは…」と思わざるを得ないような、理不尽な怒りをぶつけられることもあるんです。

実際にあった衝撃的なクレーム事例

私が人事部門で働いていた際、実際にお越しになられて対応した案件をいくつかご紹介します。

【事例1:税金督促状のクレーム】 「税金の遅延督促の文書がポストに入っていた。家族に知られたらどうするんだ!恥をかかせるつもりか!」

→ 税金を期限内に納めていただいていれば督促状は届きませんし、督促状の送付は法律で定められた正当な手続きです。

【事例2:生活保護と高級車】 「生活保護を受けている。でも車(400万円)を持てない理由がわからない!移動に使うんだから必要だろう!」

→ 生活保護は最低限度の生活を保障する制度であり、資産の保有には制限があります。400万円の車は明らかに制度の趣旨に反します。

【事例3:不合格の理由】 「なんでうちの子が採用試験に合格していないのかわからない!説明しろ!」

→ 採用試験の結果は総合的な評価によるものであり、個別の不合格理由を開示することはできません。

もちろん、職員側の対応にも改善の余地があったかもしれません。しかし、根本的な問題として、こういった「制度上どうしようもないこと」や「法律で決まっていること」についてのクレームも少なくないのです。

実はよくある光景

こういった案件は決して珍しいことではなく、結構頻繁に発生します。

市役所の1階フロアでは、市民の方の怒号や机を叩く音が聞こえてくることもよくあります(笑)。慣れてくると「ああ、また何かあったんだな」と思うようになりますが、最初のうちは驚きました。

私の経験上、大声で怒鳴っている方の多くは、残念ながら無理な要求や理不尽な主張をされているケースが多かったように感じます。

さらに困るのは「市外の方」からのクレーム

百歩譲って、市民の方からのクレームであれば、まだ理解できます。税金を納めている市民の方々に対して、私たちは奉仕する立場ですから。

しかし実際には、市外の方、つまり全く縁もゆかりもない方からのクレームも結構多いんです。

市に直接の関係がない方が、何らかの理由で市役所に電話をかけてきて、延々と持論を展開されたり、関係のない話を聞かされたりすることもあります。

しかも、1時間を超える電話対応もありました。他の業務が全く進まず、後から残業で取り返すことになります。本当に参りました(笑)。


まとめ:理不尽さとの向き合い方

以上が、私が公務員として働いていて特に印象に残っている「嫌だったこと3選」でした。

振り返ってみると、共通しているのは理不尽さですね。

  • 意味がわからない調査依頼
  • 時代に合わないデジタル環境
  • 市民からの無理な要求

こういった理不尽なことに直面すると、確かにストレスは溜まりますし、「なんでこんなことを…」と思うこともあります。

ただ、冷静に考えてみると、こういった理不尽さは民間企業でも同じように存在すると思います。

決して「公務員だから特別に理不尽なことが多い」というわけではないでしょう。ただ、公務員特有の、ちょっと独特な理不尽さがあるのは確かですね(笑)。

最後に:嫌なことを上回る楽しさもある

ここまで嫌なことばかりお伝えしてきましたが、誤解しないでいただきたいのは、この嫌なことを吹っ飛ばすくらい楽しいこと、やりがいのあることもたくさんあるということです。

前回お伝えした「楽しかったこと」と、今回お伝えした「嫌だったこと」、両方を天秤にかけて、自分にとってどちらが重いのか、じっくり考えてみてください。

イメージとは違う?実際は違う?!公務員の仕事で楽しかったこと3選

公務員を目指している方は、良い面も大変な面も両方知った上で、「それでも自分は公務員になりたい」と思えるかどうかが大切だと思います。

そうすることで、入職後のミスマッチを防ぎ、納得して働き続けることができるはずです。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!!