公務員ってどうしても政治家との関わりが多いため、この質問されることがあるんですよね。
市役所ってどうせコネ採用ってあるんでしょ？？
結論から言うと
昔はあったんじゃね？知らんけど！でも今はないよ！
です。そもそも、コネってどこからをコネというかの定義にもよりますが、いわゆるみなさんがイメージされているような「市長の息子だから採用！」「議員の甥っ子だから採用！」みたいなコネ採用はないということです。
では詳しく話ししていきましょう。
目次
コネ採用って何なのか？
市役所で言うのであれば、市役所幹部や議員の親戚などを権力の力で合格にねじ込むアレですよね。
〇〇人事部長、うちの子どもが試験受けるから頼むよ！
漫画や小説などで見そうな光景ですねｗｗ
ちなみに、私が、職員採用を担当していた採用は３年間。
年齢や職種で分けていましたので、年に６回ぐらい採用していました。
合計１８回くらい採用を回していましたが、１回もコネで入れたことはありません。
ちなみに制度的なお話をすると、情報公開の制度があるので、試験結果も自分のだけですが見ることができます。
そういった意味でも不正って出来なくなってるんですよね。
ただ、幹部や市議の方は頼まれるというのも事実だそうです。でも断っているのが大多数です。
（大多数と書いたのは下に理由書きますね）
市町村によっては、市長が毎回断るの大変だから、「最終面接を見ない、自分関係ない」としているという市町村もあります。
ちなみに、私がいた期間で、副市長の親戚の方、ある部長のお子さん、元市議の方のお子さんが受験されていました。コネだったら全員受かりそうですが、結果的に全員不合格でした。
じゃあ、なぜコネ採用ってまだ言われてしまうのか。。。。私が考えるに３つ理由があると思っています。
あまり言うと叩かれるかもしれませんが、意外とこれは多い気がします。
先程言った、情報公開の制度があるので、成績を見ると何で受からなかったのかは答えが出ているのですが、
開示された成績を見に行っていない人ほど、「筆記試験うまく言ったのに落ちた！何故だ？！きっとコネに違いない」といっている人が多い気がします。
そういう人に限って声が大きいため、その言葉の最後の部分だけが独り歩きしているのでは？と感じています。
事実、筆記試験の結果も見に来ず、
うちの〇〇くんは筆記試験がうまくできたと言っていたのに、落ちているなんて理解できない！コネ採用ですか？
なんて問い合わせを受けたこともあります。
笑うかもしれませんが、「マジと書いて本気です」
いやいや、文句があるなら見に来てから言いなさいよ。
てか、親がかけてくるな！そんなやつ筆記試験通っててもその後の面接で落ちるわ！
てか落として良かったわ！
って心の底では思っていました。（ちゃんと丁寧に説明と対応はしましたよｗ）
まあ、この例は極端ですが、勘違いから生まれたコネ採用誤解の理由の一つですね。
親子とも市役所で働いている。兄弟とも市役所で働いている。という状況が意外と多いのもコネ採用と言われる所以でしょう。
公務員の親を持つ子って結構、公務員を目指す人が実は多いんです。
特に市役所は家族ぐるみのイベントなども多く、地域のイベントで親の友人（公務員）に会うことが多くあります。
周りの大人が公務員だと、大人に憧れる⇨自然と公務員を目指す。
という形になりやすいんですね。
しかも、採用試験のときに地元について聞いてみると、地元のイベントや市のことも知っていて、実際に地元を愛している。つまり、地元にも詳しく引き出しがあるため、どうしても採用側からすると採用したくなります。
親子だとか、兄弟とか、親戚とか関係なく、市のことをちゃんと考えてくれていて、理解もあり、よく知っている。
そして想いもある。それだったら採用されますよね。
ちなみに、冒頭で言っており、再度の話になりますが、幹部の子でも普通に落としています。
逆に、親戚だから絶対に落とすということもありません。フラットに見て、良い子は取る。
その点、市への理解などのアドバンテージということで、採用はされやすくなっているため、コネ採用のイメージが独り歩きしている可能性があります。
最後の理由のこれが一番厄介です。
さっきも言いましたとおり、試験では、優秀と判断した子しか取りません。
ですが、そんな優秀で採用された子の「親」が市議とか職員幹部とかにお願いしている場合があります。
市議とか職員幹部は人事に言っても取り合ってくれないのはわかっているので、市議や幹部は言ってきません笑
なので市には何も言わず、お願いしてきた方に
約束はできませんが頑張ってみます！
みたいなことを言ってるんです。
人事としては、なにか話を聞いたわけではなく、ただ、その子が優秀なので採用したのに、勝手に
アレは私が口添えしたからだ！
と本気で言い出すお馬鹿さんがいるんですよね・・・・
いやちょっと、気持ちが盛り上がってしまいましたｗ
また別のブログでも記事書きますが、あまり、仕事でも市議の方や幹部の方には「アレは私がやったことだ」と平然と言う人がいます。
本当に玉石混合なんです・・・市民の支持を得るために必死なんですよね。
優秀でしっかりと市のことを考えている市議の方や幹部の方ももちろんいらっしゃいますが、このような方がいるのも事実なんです。
そういうのも私が転職した理由の一つではあります・・・・（良ければ読んでください）
公務員から民間への転職？どれくらいの期間と課題があったか赤裸々に告白！
なので、コネ採用していないのに、コネ採用っぽく見えてしまう、聞こえてしまうということですね。
結論、コネ採用はないと思っていただいて良いと思います。
いまだに、手紙や有力者からのお話という部分はありますが、全部無視していました。
もちろん、全部の市町村がないかと言われるとわかりませんが、
周りの採用担当と飲んでも、一回もその話は出てきたことは有りませんね。
だから、安心してください。
あなたが落ちたのは、あなたの能力が不足しているからです。
せっかく落ちたのであれば、何故落ちたのか、理由を見に市役所へ行き、情報公開しましょう。
採用試験では、専門学校生は絶対に聞きに来る（学校が聞いてこいと言っている）ので、
試験終了後の風物詩のような感じでした。別に自治体職員の手をわずらわせるものでもありません。
心配せずに見に行くと良いと思います。
何が足りないのか、なんで落ちたのか？
本当に自治体の社員になりたければ、人や周りのせいにするより自分のことを見直しましょう。
ESや面接の練習であれば私が対応していますので、そちらも是非、使ってみてください✨
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コネ採用って言葉に振り回される人が減れば良いなー
今回はここまでとします！ではまた！
